こんにちは、メディカルプラザ市川駅提携/爽快鍼灸院です。
多くの方が悩む膝の痛みに対してお話をさせていただいております。
これまでのブログをまだご覧になっていない方は
目次をクリックしてぜひご覧ください。
目次
⑦変形性膝関節症との鑑別疾患
⑧変形性膝関節症の評価方法
⑨変形性膝関節症の治療
⑩変形性膝関節症への鍼灸治療の効果
第7段として、変形性膝関節症との鑑別疾患について説明いたします。
今回は変形性膝関節症と良く似た重篤な疾患である
5つの疾患を紹介していきます。
1.膝関節特発性骨壊死症
骨壊死とは骨の内部が死んでしまうことをいいます。
中高年の女性に好発し、一般的に60歳以上の方に多い傾向があります。
原因は不明で、膝の急激な痛みを特徴とします。
症状の特徴として、膝関節内側部の激しい痛みと夜間痛を訴えます。
また、膝関節内に関節液がたまり膝が腫れてくることもあります。
進行すると壊死骨片が遊離し、ロッキングを引き起こし、
屈曲拘縮などの可動域制限がおこることもあります。
MRIで早期に見つけることができます。
2.関節リウマチ
膝関節が関節リウマチにかかると、関節炎を生じて
関節液が膝に溜まって腫れます。歩行時や階段の昇降がつらくなり、
腫れが強いと夜間痛を生じる場合もあります。
関節炎が続くと軟骨が溶けるようになくなります。
病院にて血清学的検査や関節液の性状を参考に、
症状の原因に対して的確な治療を選択する必要があります。
変形性関節症は限られた関節が痛むのに対し、
関節リウマチでは手足の指・手首・首やあごなど
日常的に使う小さな関節からはじまり、
1つの関節のみならず、左右対称の関節や
全身のいくつかの関節に炎症が起こりやすいのが特徴です。
3.痛風・偽痛風
これらは尿酸結晶やピロリン酸カルシウム結晶による
結晶誘発性関節炎のことをいいます。
急性発症が特徴で、 炎症反応の上昇と関節液の混濁がみられ、
検査にて関節液に結晶が確認できれば確定となります。
偽痛風では、単純X線写真において、
軟骨や半月板に石灰化像が認められます。
4.特発性大腿骨内側顆骨壊死
大腿骨内側顆に生じる骨壊死であり、突然痛みが生じます。
この段階では、単純X線写真ではほとんど異常はありませんが、
MRIでは、T1強調像で低信号な半円形の領域に描出されます。
夜間痛や比較的大量の関節液の貯留が観察されることが多い疾患です。
5.脆弱性骨折
脛骨関節面の直下に生じる脆弱性骨折で、骨粗鬆症を基盤として発症します。
大腿脛骨関節面よりやや遠位に圧痛がおこります。
発症時には単純X線写真には変化はなく、
MRIでは、関節面に平行なT1強調像で低信号、
T2強調像でやや高信号の領域が認められます。
これらの5つの疾患も膝関節の痛みがありますが、
「突然の痛み」を特に特徴としています。
変形性膝関節症は徐々に変形が起こっていくため、
怪我などの外的要因がないのに突然痛みが起こったり、
各疾患の好発要因に当てはまる場合は、
お近くの医療機関に一度相談してみてくださいね。
次回は変形性膝関節症の評価方法について
詳しくお話していきますので、ぜひご覧ください。
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