こんにちは、メディカルプラザ市川駅提携/爽快鍼灸院です。
前回から多くの方が悩む膝の痛みに対してお話をさせていただいております。
前回のブログをまだご覧になっていない方は
目次から①膝関節の解剖をクリックしてぜひご覧ください。
目次
②膝関節痛の原因と特徴
③膝関節痛の診察法と徒手検査
④変形性膝関節症の概要
⑤変形性膝関節症のリスク因子
⑥変形性膝関節症の分類と症状
⑦変形性膝関節症との鑑別疾患
⑧変形性膝関節症の評価方法
⑨変形性膝関節症の治療
⑩変形性膝関節症への鍼灸治療の効果
第二段として、膝関節痛の原因と特徴について説明いたします。
膝関節の痛みの原因を大きく分けると、スポーツ外傷・障害、膝蓋大腿関節障害、靭帯損傷・半月板損傷、骨折・脱臼、腫瘍性疾患、関節炎、変形・その他に分けられます。
スポーツ外傷・障害
スポーツの活動中に体に大きな負担がかかって起こる怪我をスポーツ外傷、スポーツ動作の繰り返しやオーバーユースによって体の特定部位(骨、靱帯、筋肉など)が酷使されることによっておこるものをスポーツ障害といいます。膝で代表的なスポーツ外傷・障害は以下があげられます。
・有痛性分裂膝蓋骨
・Osgood-Schlatter病
・腸脛靭帯炎
・Sinding Larsen-Johansson病
・離断性骨軟骨炎(OCD)
膝蓋大腿関節障害
膝蓋骨と大腿骨が接触している部分には骨表面に軟骨があり摩擦を低減させる働きがあります。その軟骨同士の間を膝蓋大腿関節と呼び、この関節に炎症が起きたり軟骨がすり減ったり、骨の変形がおこったりすることで疼痛を生じる状態をいいます。代表的な膝蓋大腿関節障害は以下です。
・膝蓋軟骨軟化症
・滑膜ひだ障害(タナ障害)
靭帯損傷・半月板損傷
靱帯には膝関節を安定させる役割があり、スポーツでの激しい動きや転倒、事故などによって膝に過度な外力が加わることで部分的、もしくは完全に切れてしまうことを靱帯損傷、もしくは靱帯断裂といいます。半月板損傷は、膝関節内にある半月板に亀裂が生じたり、欠けたりすることで膝の曲げ伸ばしの際に引っ掛かりや痛みを感じる状態です。ひどい場合には膝に関節液(水)が溜まったり、急に膝が動かなくなるロッキングがおこったりします。損傷した部位によって以下のような名称となります。
・前十字靭帯(ACL)損傷
・後十字靭帯(PCL)損傷
・内側側副靭帯(MCL)損傷
・外側側副靭帯(LCL)損傷
・半月板損傷
骨折・脱臼
骨折とは、骨が持つ強度以上の外力が加わることで折れたり、ヒビが入ったり、砕けたりした状態のことです。完全骨折や不全骨折、粉砕骨折や複雑骨折などの折れ方や、疲労骨折や病的骨折などさまざまな種類があります。脱臼とは、関節を形成している骨が完全に離れることで起こります。亜脱臼では、関節の骨が部分的にずれている状態を指します。骨折や脱臼も起こった位置によって以下の名称がつきます。
・大腿骨遠位部骨折
・脛骨近位端骨折
・膝蓋骨骨折
・膝蓋骨脱臼
・膝関節脱臼
腫瘍性疾患
腫瘍は「自律的な異常増殖をする細胞の集まり」と定義され、良性腫瘍と悪性腫瘍があります。膝の場合良性骨腫瘍の場合が多く、転移などを生じて生命に悪影響を及ぼすことがないものをいいます。代表的なものは以下です。
・色素性絨毛結節性滑膜炎
・滑膜骨軟骨腫症
関節炎
加齢や肥満、過度な運動による関節への負担が原因で、関節部が変形したり腫れや痛みが生じたりする症状を言います。また自己免疫疾患である膠原病によって関節に痛みが生じる場合もあります。代表的な疾患は以下です。
・関節リウマチ
・痛風・偽痛風
・化膿性関節炎
変形・その他
加齢や生活習慣によって膝関節の機能が低下し、軟骨の減少や靱帯の脆弱化、骨の変形などがみられます。膝関節の疾患の中でも特に多いのが変形性膝関節症です。
・特発性骨壊死
・血友病性関節症
・特発性膝関節血症
・膝窩嚢胞(Baker嚢胞)
・反張膝
・内反膝(O脚)
・外反膝(X脚)
・鵞足滑液包炎
・変形性膝関節症
・ステロイド関節症
・神経病性関節症
次回は③膝関節痛の診察法と徒手検査についてご紹介いたします。
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