こんにちは、メディカルプラザ市川駅提携/爽快鍼灸院です。
多くの方が悩む膝の痛みに対してお話をさせていただいております。
これまでのブログをまだご覧になっていない方は
目次をクリックしてぜひご覧ください。
目次
③膝関節痛の診察法と徒手検査
④変形性膝関節症の概要
⑤変形性膝関節症のリスク因子
⑥変形性膝関節症の分類と症状
⑦変形性膝関節症との鑑別疾患
⑧変形性膝関節症の評価方法
⑨変形性膝関節症の治療
⑩変形性膝関節症への鍼灸治療の効果
第三段として、膝関節痛の診察法と徒手検査について説明いたします。
前回のブログで膝関節痛の原因と特徴を書きましたが、今回はその痛みに鍼灸治療は適応なのか?というところにフォーカスしていきたいと思います。
痛みの原因はさまざまですが、おおまかに分類すると
①外傷性疾患・・体に外力が加わって起こったもの
例:靱帯損傷、骨折、脱臼など
②非外傷性疾患・・・怪我とは関係なく起こるもの
例:変形性関節症など
に分けることができます。
①に当てはまる場合は、まず病院を受診してください。
思い当たる原因の怪我がない場合において、
▽運動時に痛みを感じるもの▽
変形性膝関節症、筋腱付着部炎など
以上に当てはまる場合は鍼灸治療が適応となる可能性があります。
「自分はどうかな?」と迷っている場合も、
お気軽にお問い合わせください。
☆注意
安静時にも痛みを感じる場合は感染性疾患や骨壊死など
重篤な疾患が隠れている可能性があります。
一度病院へ受診していただくようお願いいたします。
続いて膝関節痛の診察方法です。
・ROM測定
屈曲・伸展の可動域と運動時痛の有無を調べます。
なお、正常でも約150°程度の屈曲、0~5°の過伸展が可能です。
運動方向 | 可動域角度 | 基本軸 | 移動軸 | 測定肢位と注意点 |
屈曲 flexion | 0~130 | 大腿骨 | 腓骨
(腓骨頭と外踝を結ぶ線) |
屈曲は股関節を
|
伸展 extension | 0 |
・徒手筋力テスト(MMT)
MMTとはManual Muscle Testのことで、筋力測定方法の一つです。
評価は0~5の6段階で行い、正常は5となります。
5 |
強い抵抗を加えても、運動域全体にわたって動かせる |
4 |
抵抗を加えても、運動域全体にわたって動かせる |
3 |
抵抗を加えなければ、重力に対して運動域全体にわたって動かせる |
2 |
重力の影響がなければ、運動域全体にわたって動かせる |
1 |
筋の収縮がわずかに認められるだけで、関節運動は起こらない |
0 |
筋の収縮は認められない。 |
大腿四頭筋(膝関節伸展)、ハムストリング(膝関節屈曲)
の筋力をそれぞれ測定します。
・アライメント
膝関節の形を大腿脛骨角(FTA)、下腿機能軸、Q角などから評価します。
・大腿周径
大腿四頭筋の筋委縮を確認します。
膝蓋骨上縁から近位5㎝・10㎝で計測し、萎縮の程度を評価します。
・触診
実際に膝関節に触れて熱感や腫脹、圧痛を確認します。
下の図は圧痛部位と想定できる疾患です。
①ジャンパー膝
②オスグッド・シュラッター病
③腸脛靭帯炎
④外側半月板・側副靱帯損傷
⑤タナ障害
⑥変形性関節症・内側半月板損傷
⑦内側側副靭帯損傷
⑧鵞足炎
⑨膝蓋大腿関節障害
⑩内側大腿関節障害
⑪外側側副靭帯損傷
次回は④変形性膝関節症の概要についてご紹介いたします。
長らくお待たせしてしまいましたが、ようやくメインに入れます。
どうぞ最後までお付き合いください。
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