こんにちは、メディカルプラザ市川駅提携/爽快鍼灸院です。
多くの方が悩む膝の痛みに対してお話をさせていただいてきました。
ついに最終回、ぜひ最後までスクロールをお願いします。
これまでのブログをまだご覧になっていない方は
目次をクリックしてぜひご覧ください。
目次
⑩変形性膝関節症への鍼灸治療の効果
最終回として、変形性膝関節症への鍼灸治療の効果について説明いたします。
前回、変形性膝関節症に対して鍼灸治療は
原則的には治療の対象となるとお伝えしました。
では実際に治療するとどんな効果が出るのか?
というところに着目してお話ししていきます。
鍼灸治療では、膝の痛みが膝関節周囲の筋肉や血管を緊張させ、
循環障害を引き起こし、痛みの悪循環を形成するのを防ぐため
まずは膝関節の痛みを取り除くことを第1の目的とします。
圧痛や筋緊張が改善されると鍼灸治療の効果は正の相関を示し、
関節の変形の程度により、その効果に差異が認められています。
つまり痛みが取れて筋肉が緩んでくると、鍼灸治療の効果が
より感じやすくなるということです。
また、軽度の変形性膝関節症に対する鍼灸治療効果は
疼痛の軽減とQOLの向上に貢献できる
可能性があるといわれています。
日本でもいくつか論文が発表されていましたので、
その一部を抜粋していきます。
変形性膝関節症のX線学的に初期および中期の患者48名に対して
A群(鍼・SSP療法)、B群(鍼・SSP療法・運動療法の併用)、
C群(運動療法のみ)の3群に分けて治療を行った結果、
治療開始後4週目ではA群とB群は症状の軽減がみられましたが、
C群は症状の軽減がみられませんでした。
膝伸展筋力はB群とC群で増加がみられました。
予後調査では、自宅での運動療法を継続して行っていた患者
は鎮痛効果が持続していたそうです。
これらのことから、鍼治療とSSP療法に運動療法を併用する方法は、
治療後の予後も良好であり、変形性膝関節症に対する
保存療法として有効な治療法であると考えられます。
つまり鍼灸治療で重要なことは、大腿四頭筋訓練との併用です。
膝の機能評価(JKOM)を指標とした変形性膝関節症に対する
鍼治療の1症例という症例報告では、
治療後JKOMの減少や臀踵間距離に改善がみられました。
また治療間隔が空くとVASの増悪、JKOMの痛み・こわばりの項目が増悪し、
治療再開後どちらも改善がみられました。
これらのことから、変形性膝関節症に対する鍼灸治療は有効である
可能性が認められています。
実際当院にも多くの変形性膝関節症の患者様が
来院されており、臨床の立場としても鍼灸治療の前後では
患者様の表情や歩き方、痛みの訴えなどが全然違う印象です。
変形性膝関節症におけるOARSIの推奨度では、
鍼治療は59%と高い数値でした。
WHOの調査によれば、変形性膝関節症は鍼灸治療の対象疾患に
含まれており、鍼灸治療の効果についても数多く報告されています。
治療の選択肢の一つとして鍼灸治療を取り入れてみませんか?
さて、この10回のブログで膝の痛みに対して
詳しく向きあうことで私自身もたくさんの気づきがありました。
改めて、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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