【お知らせ】連休の間の平日、
5月1日、2日も施術をおこなっております。
スポーツ鍼灸の課題と今後の展望を探る
-現代医療鍼灸臨床研究会に参加して-
鍼灸治療は、スポーツ障害の予防と対策について どのように寄与できるのか、というテーマで、 スポーツ基礎医学、足関節捻挫と肩関節障害の 予防・治療、選手のコンディショニングケアなどに ついて学びました。
現在、全日本鍼灸学会では、スポーツ鍼灸委員会が運営され、鍼灸治療の効果やメカニズムについての研究をまとめたり、イベントを企画したり、スポーツ鍼灸治療のガイドライン作成計画などがすすめられています。 今回は基礎講座で学んだ内容についてご紹介いたします。
1.スポーツ医学総論
―筑波大学教授 宮川 俊平先生講演より-
1-1.スポーツ外傷・障害の発生数の多い部位
腰部:腰椎分離症
膝関節:オスグッド病、非接触型前十字靭帯損傷
足関節:内反捻挫、足関節不安定症
筋腱の損傷:アキレス腱断裂、ハムストリングの肉ばなれ
☆鍼灸治療でも、スポーツ障害に関わらず、よく治療をおこなう部位と共通でした。
1-2.治療・予防に重要な筋群
腰部:体幹の深部筋(ローカル筋)の機能
膝関節:前十字靭帯損傷の機序から、体幹の筋、股関節、足関節に関する筋
☆鍼灸治療で、筋腱神経にアプローチする上で、現代医学の基礎知識は不可欠と再認識しました。
1-3.その他
他に筋の活動レベルの男女差や、骨の成長と筋の伸長と筋硬度についての解説がありました。
コーチ、スポーツドクター、フィジカルトレーナー、アスレティックトレーナー、保護者、理学療法士、保護者等との連携の重要性についても触れていました。
2.スポーツ鍼灸学総論
-筑波大学教授 宮本 俊和先生講演より-
2-1.スポーツに関する治療の広がり
鍼治療の優れた特徴は
筋・腱・関節などに組織を選択的に治療できるということです。
そのため、スポーツ分野で広く利用されています。
日本におけるスポーツ選手の鍼治療の受療状態ををみた研究では、30~50%が受診しています。
鍼灸治療では病気、半病気、健康のいずれの状態でも治療が行えます。
病気の段階では、スポーツ外傷・障害と術後のリハビリ時の治療が可能であり、
半病気の段階では、リコンディショニング、疲労の早期回復、疾病進行抑制などに役立ちます。
健康時では、競技力の向上、疾病予防などにつながります。
2-2.スポーツ分野における鍼治療の研究
(1)1950年ごろに研究が始まり、年々増加している。筋疲労や筋持久力などの研究が多く含まれている。
(2)NIH(アメリカ国立衛生研究所)の鍼灸の効果が見込めるとの合意声明では、テニス肘があげられている。
これは、外側上顆炎に対し、ステロイド局所注射群との比較の結果、痛みが減少、改善者が多かった、悪化しなかったという報告と鍼通電療法で短期間での痛みの軽減がみられたとの報告結果による。
他には 腱板炎、腰下肢痛の痛みの改善がみられた研究などが紹介された。
ここメディカルプラザ市川駅では
スポーツ医学科があり、医師の診察を受けることができます。
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