メディカルプラザ市川駅提携/爽快鍼灸院です。
今回は、アトピー性皮膚炎の鍼灸治療についてご紹介します。
アトピー性皮膚炎に対する治療には、薬によるもの、保湿など肌のケア、生活習慣の改善などのほか、鍼灸による治療もおこなわれています。
アトピー性皮膚炎に対する症状やアレルギー状態の改善に及ぼす影響
明治国際医療大学の研究で、45人のアトピー性皮膚炎の患者さんを対象にして行われたものです。掻痒感(かゆみ)と皮疹(皮膚の表面の発診)に対して、鍼灸医学的にそれぞれ対応する経穴に治療を施し、鍼灸治療の臨床効果、および血中のIgE値と好酸球数からアレルギー疾患に及ぼす影響について検討したものです。
鍼灸治療を平均7.6ヶ月、24回行った結果、皮疹は77.8%、掻痒感は80%の患者さんにおいて改善が認められました。また、掻痒感や皮診が改善した症例において、アレルギー性の炎症の強さを表す好酸球数やアレルギー体質の強さを表すIgE値が低下する症例が多いと報告されています。
この報告からは、症状の改善ばかりでなく、アレルギー状態の改善を導くことが示唆されており、鍼灸治療効果の一端を知ることができます。
参考文献:
*症状とアトピー体質の改善を目指して
明治国際医療大学加齢鍼灸学教室 江川雅人著 医道の日本
*皮診と鍼灸 全日本鍼灸学会雑誌59巻4号 江川雅人他
アトピー性皮膚炎に対する鍼灸治療
鍼灸治療では免疫反応を正常に近づけ、掻痒感、皮疹を軽減し、随伴している不定愁訴を解消することを目標に、経絡、経穴を用いる治療方法があります。
アトピー性皮膚炎、その他アレルギー疾患の症状がでる原因は、東洋医学的な見方では、臓腑の機能が低下することにより、免疫反応、抗原抗体応に異常をきたすため、と考えます。治療はまず、臓腑の力をつける経穴を選択し、抗原抗体反応の正常化を試みます。また、皮疹や掻痒感は、体の中に余分な熱が発生した際、皮膚のそうり(汗の腺)の開閉機能がうまくできず、熱が逃げ場を失い、皮膚の下でたまった熱に蒸らされて湿疹やかゆみが起こると考えます。熱が強い場合、熱を流す経穴や、てい鍼と呼ばれる刺さない鍼で皮膚を刺激し、熱を逃がす治療を行います。
臓腑の弱りや、熱のたまり具合などは脈をみたり、問診などでお話を聞いたり、触診などから総合的に判断し、治療穴を選択していきます。
さまざまな原因が重なりあって生じる不快な症状、体質改善が必要となる症状に対する治療は根気強く続けることが大切です。お困りの方は、ぜひ一度鍼灸治療をお試しください。
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